小児栄養


○生命を維持するための必要最低限のエネルギーのこと。性別や年齢などに

 より違いは大きい。食後12時間以後の空腹時、安静に寝ている時に消費

 するエネルギー量のことである。

エネルギー代謝

 基礎代謝、労作代謝、特異動的作用の3つに分けられる。

 身体に吸収されたタンパク質、脂質、糖質の3大栄養素が、体内の各組織

 で酸化分解してエネルギーを産出し、熱や仕事に利用される体内での

 代謝のこと。


○離乳とは母乳または人口乳などの乳汁栄養から幼児食に移行する過程

 をいう。 五ヶ月ごろから赤ちゃんの体調などをみて離乳食を始める。

 空腹の方が離乳食を受け入れやすいので母乳やミルクの前に与えるように

 する。最初は、「離乳食+授乳」で一食分と考える。

 与える時間は早朝と深夜を除けばいつでもよいが、毎日決まった
 
 時間に与えるようにする。離乳食の後は赤ちゃんがほしがるだけ母乳や

 ミルクを与える。

 初期は食べ物をかんだり口の中で移動する事がうまくできないため

 おもゆやつぶしがゆから始めるとよい。おかゆを嫌がるようなら

 プレーンヨーグルトなど。

 熱すぎず、冷たすぎず、味付けの濃くないものを与えるようにする。


○母乳栄養の意義としては、
 
 \戸的である 感染に対しての抵抗力がある 情緒の安定

 などがあげられ最も自然な栄養法である。

 初乳とは分娩後数日間に分泌される母乳のことであり、免疫グロブリン、

 細菌に対する抗体や殺菌作用、また乳児の胎便の排出をうながす作用も

 ある。

 母乳栄養は人工栄養に比べて病気にかかりにくく消化不良も起こしにくい。

 母親と乳児のスキンシップが保たれるなど母子間にはよい影響が与えられる。
ビタミンC(アスコルビン酸)

 水溶性ビタミンのひとつ。毛細血管、骨、歯、結合組織の作用を

 正常に保つなどの働きがある。

 またアミノ酸やタンパク質の代謝に酵素としても重要な働きがある。

 欠乏すると壊血病、出血、色素沈着などが起こる。

 野菜、レモン、いちご、柑橘類などに多く含まれる。

ナイアシン(ニコチン酸)

 水溶性ビタミンのひとつ。糖質、脂質などの代謝に酵素の成分として

 重要な働きをしている。欠乏症するとペラグラ症(皮膚炎)などが

 おこりやすくなる。

 レバー、かつお、まぐろなどに多く含まれる。



ビタミンB1(ナイアシン)

 水溶性ビタミンのひとつ。主な働きとしてはエネルギー代謝や

 糖質の代謝に不可欠となっている。

 また欠乏症すると脚気、食欲減退、多発性神経炎などが現れる。

 豚肉、卵黄、緑黄色野菜などに多く含まれる。

ビタミンB2(リボフラビン)

 水溶性ビタミンのひとつ。エネルギー、アミノ酸、脂質などの代謝に

 重要な働きをしている。

 欠乏すると成長障害、口内炎、口唇炎、舌炎などが現れる。

 レバー、卵、チーズなどに多く含まれる。


ビタミンE(脂溶性ビタミン)

 主な働きは抗酸化作用による不飽和脂肪酸の過酸化の抑制、

 生殖の正常化などがある。

 欠乏すると不妊、赤血球の溶血などの症状がある。

 食物油、米胚芽、綿実油などに多く含まれる。

ビタミンK(脂溶性ビタミン)

 主な働きは血液凝固因子の合成などがある。

 欠乏すると血液凝固時間の遅延。出血などがあり過剰摂取すると

 溶血性貧血や嘔吐などが現れる。

 ほうれん草、きゃべつなどに多く含まれる。

 
ビタミンA(脂溶性ビタミン)
  
  発育促進、視力を正常に保つなどの働きがある。
  
  欠乏すると夜盲症、角膜乾燥症、皮膚乾燥、発育障害などになりやすい

  また過剰に摂取すると発育遅延、食欲不振などの症状が出る。

  多く含む食品にはレバー、卵黄、うなぎ、緑黄色野菜などがある。

ビタミンD(脂溶性ビタミン)

  主な働きはカルシウム、リンの吸収促進。骨形成の促進など。

  欠乏症すると、くる病、骨軟化症に、また過剰摂取すると

  食欲不振、内臓器官のカルシウム沈着、嘔吐などの症状が出る。
 
  多く含む食品は肝油、さば、さんま、うなぎなど。

  


 

○糖質、脂質、たんぱく質、ミネラルが生体内で完全に利用される。

 微量であるが重要な役割を果たす。

 直接エネルギー源にはならないが、生活機能を円滑にすすめていくために

 きわめて需要な有機化合物である。

 体内で合成できず外部から摂取しなければいけない物質でもある。

 ビタミンが不足すると栄養素の代謝に支障をきたし、それぞれのビタミンに

 特有の欠乏症がおこる。

 油にとける脂溶性ビタミンと水にとける水溶性ビタミンに大別される。

  脂溶性ビタミン・・ビタミンA、D、E、K
  
  水溶性ビタミン・・ビタミンB1、B2、B6、B12、C、ナイアシン、

           葉酸、パントテン酸など



○脂肪、複合脂質、コレステロールなどの総称で動植物界に広く

 分布している。1gあたり9Kcalのエネルギーを供給し、脂溶性

 ビタミンの吸収をよくする働きもある。

 大別するとトリグリセリド(脂肪)、リン脂質、ステロール類に分類

 される。

 トリブリセリド→貯蔵脂肪として蓄えられエネルギー源となる。

 リン脂質、ステロール類→たんぱく質と結合して生体膜の構成成分である。

 脂肪酸は飽和脂肪酸不飽和脂肪酸に分類され不飽和脂肪酸

 のうち2個以上の結合を持つものを多価不飽和脂肪酸という。

 多価不飽和脂肪酸のうち生体内で合成できないリノール酸、リノレン酸、

 およびアラキドン酸は必須脂肪酸して子どもの発育や健康維持に重要で

 ある。


 
 


○酸素(O)、水素(H)、炭素(C)の3元素から構成されている。

 重要なエネルギー源となる有機化合物。1gにつき4KCalの

 エネルギーを供給する。炭水化物から食物繊維を除いたもので1日の

 摂取エネルギーの50%以上は糖質からとることが望ましい。

 単糖(ぶどう糖)の数によって糖質は分類される。

 
 単糖類・・ぶどう糖、果糖、ガラクトース、マンノースなど

 少糖類・・しょ糖、麦芽糖、乳糖

 多糖類・・でんぷん、グリコーゲン、セルロース、ペクチン、
      マンナン、ガラクタン など