小児保健


○インフルエンザウイルスによる飛沫感染によっておこる。

 12月〜3月ごろにかけて流行する。潜伏期間は1〜3日。

 インフルエンザウイルス(A型とB型)に感染しておこり、

 悪寒、頭痛などからはじまり関節痛、下痢、高熱等の症状が

 出る重い風邪である。ほとんどの発熱は2〜4日でおさまる。

 抵抗力の弱い子どもは肺炎の合併症に注意が必要である。
 
 予防だけが唯一の防衛手段であり特効薬はない。

 消化不良や嘔吐などから脱水症状をおこすこともあるので、十分な水分

 補給に気をつける。



○ムンプスウイルスの飛沫感染により発症する。潜伏期間は

 16〜18日。高熱が続き耳の後ろから下あたりの痛みを訴える。
 
 頭痛や食欲不振を訴え耳下腺が腫れてくる。両方が同時に腫れたり

 片側のみの場合もある。腫れは1週間くらい続き、自然に治癒する。

 合併症として髄膜脳炎があり、高熱が1週間以上も続く場合は注意が

 必要である。
 



○風疹ウィルスにの飛沫感染によって起こる病気。

 2〜4歳の子どもに多くみられる。潜伏期間は2〜3週間。

 うす紅色の細かい発疹が全身に広がり、約3日で消える。

 成人がかかった場合にくらべ子供の場合は、症状が軽い。

 妊娠初期(3ケ月以内)にかかると先天奇形の出現が高くなることが

 知られている。

 のどが赤く腫れる、眼球結膜の充血が目立ったり、特に、耳のうしろの

 リンパ節が腫れていたむのが特徴。

 高熱時には、脱水症状を防ぐため、乳幼児用イオン飲料や果汁など

 を与える。
 


○麻疹ウイルスの飛沫感染によっておこる。感染すれば99%発症する。

 潜伏期間は10〜12日。最初は38度前後の発熱、鼻水やせきなど

 風邪の症状から始まる。
 
 発病後2日位から目が充血しだし、口の中にはしか特有の小さな
 
 白い斑点が見られる。この時期が他人に感染させる力が強い。

 続いて熱は一時的に下がるが再び上昇し、淡紅色の発疹が顔から現れ

 体全体に広がっていく。
 
 発病後10日ほどで斑点はしみのようになり消えていく。

 1ケ月もするとしみは取れてくる。

 特効薬はないので解熱剤や鎮静剤を使い、体力の消耗を防ぐ。

 高熱が続く場合は合併症のおそれがあるので注意する。

 予防接種を受けておくことが大事である。


○子どもは中枢神経の機能の発達が未熟なことなどから少しの刺激で

 嘔吐しやすい。
<手当て>
 ・吐物が誤って気管へ入らないように横向けに寝かす。

 ・発熱、下痢、腹痛、咳などの有無を確認する。

 ・安静にする。心理的な場合は気分をそらせる。

 ・吐き気が止まったらうがいをさせ、水分は少しずつ与える。

 ・吐き気の誘発をさけるため汚れたものはすぐに片付ける。
 

○乳幼児は成人に比べて胃腸の粘膜が弱く抵抗力がないので下痢を

 おこしやすい。

 <注意すること>
 ・水分補給・・白湯等を少量ずつ頻繁に飲ませるようにする。
        ジュース等はさける。

 ・感染予防・・下痢の原因がはっきりとわかるまでは感染のおそれが
        あるのでおむつ等は消毒する。
        保育者は手洗いを徹底する。

 ・腹部や足部は保温しておく。

 ・肛門周辺のただれに注意。温湯でふいて清潔にする。

○出生時の体重は男の子で約3kg、女の子で約2.95kgである。

 生理的体重減少とは生後3〜4日の間に体重がやや減ることをいう。

 7〜10日後に出生時の体重まで戻る。

 その後、体重は急速に増加の傾向を示し、生後3〜4ケ月で約2倍、

 1年で約3倍、2年半で約4倍となる。

○身長は1年で出生時の約1.5倍、4年半で約2倍となる。
麻疹(はしか)
麻疹ウィルスによる飛沫感染による。感染力がきわめて高く、感染すれば99%発病する。
潜伏期間は8〜13日。一度かかると終生免疫を得る。発熱と赤い麻疹特有の発疹が全身に
広がるのが主な症状。
高熱が10日以上続く場合は合併症の恐れがあるためにすぐに受診する。

風疹(三日ばしか)
軽度の発熱とピンク色の斑点状の発疹が全身に現れ、2〜4歳の子どもに多く発症する。
風疹ウィルスの飛沫感染によってうつり、潜伏期間は2〜3週間。妊娠初期の妊婦がかかると先天奇形の出現率が高くなる。