小児保健


○先天性代謝異常6疾病(フェニールケトン尿症、クレチン症、

 ガラクトース血症など)について早期発見により知的障害などの

 心身障害を予防する目的で行う。

 医療機関で生後5〜7日の新生児からごく少量の血液を採取して

 検査する。

神経芽細胞腫検査

 神経芽細胞腫とは乳幼児の悪性固形腫瘍として頻度の高い病気である。

 尿検査による検査で早期発見が可能であり早期治療すればその多くが

 治癒する。

 生後6〜7ケ月の乳児から尿のマス・スクリーニングを実施する。


○市町村が実施主体となって行う。主に3〜6ケ月児を対象とする。

 首すわりや目でものを追うか、おすわりや人見知りなどの確認、

 発達状態は順調か、先天性股関節脱臼症の有無などをチエックする。

 また育児不安の有無や虐待の防止等について専門医による健康診査や

 相談を行う。

1歳6ケ月検診

 発育、発達の標識が容易に得られるようになる1歳6ケ月の時点で

 健康診査を行う。ひとりあるきや言葉などの発達、歯の検査や

 育児不安の相談など。

3歳児検診

 幼児期のうちで身体発育および精神発達の面から特にこの時期が重要で

 あるとして実施する。

 また歯科健康診査や視覚、聴覚の診査、う歯予防や育児相談なども

 行っている。

 
 

日射病とは、日光の直射を長時間うけた時におこる。

 熱射病とは、高温多湿の条件で体内の熱が放散されない状態が続いた

 ことによっておこる。

 どちらも吐き気、頭痛、めまいがおこり突然倒れる。

 衣服はゆるめて脱がせ、涼しい部屋や屋外なら木陰などで寝かせる。

 体温が高いときは水あるいは氷で冷やす。水分が飲めたら冷たい茶など

 を与える。

 

○発熱、下痢、嘔吐などがあるときは子どもは脱水症状をおこしやすい。

 意識障害があって水分がとれないようなときも脱水の危険がある。

 初期症状としては口や口唇の乾燥、尿量の減少、皮膚にハリがないなどの

 症状が現れる。

 脱水がひどくなると手足に冷感を感じたり脈拍や呼吸にも変化が現れる。

 不安感、興奮、倦怠感、など精神状態や意識状態にも変化が現れる。

 処置法としては嘔吐がみられなければ少量ずつ頻繁に水分を与える。

 飲めない場合は無理に与えない。脱水が著しい場合は輸液を必要とする。

 脱水の予防と早期発見に努めるようにする。

○傷口に布をあてて直接強く抑えるか、その上に包帯を少しきつめに

 巻きつける。包帯を通して血がにじんできても最初に巻いた包帯は

 ほどかないようにする。上から厚く布をあててもう1度圧迫包帯を

 巻く。きつくしばりすぎると、うっ血してしびれたり赤紫色になったり

 するのできつすぎないようにする。

 止血に仕方には包帯圧迫法の他に、止血点を強く指で圧迫する

 指圧止血法や止血帯を用いてしばる方法などがある。

○呼吸も脈もない場合は人工呼吸と心臓マッサージを併用した心肺蘇生法を

 行う。

 2歳くらいまでは救助者の手を背中にまわして胸部を上げ、もう一方の

 手の人差し指と中指で胸椎下部を1〜2センチ沈むように圧迫する。

 だいたい1分間に100位、圧迫する。

 3歳以上になると片手の手のひら半分くらいで1分間に60〜80回

 圧迫する。

 救助者が一人の場合は心臓マッサージ15回に人工呼吸2回を、

 救助者が二人の場合は心臓マッサージ5回に人工呼吸1回を組み合わせて

 自発呼吸があるまで行う。

気道を確保しても自力で呼吸できないような場合に人工呼吸を行う。

口うつし法
 仮死者の肺に救助者が直接息を吹き込む方法。

 前頭部にあてた手で仮死者の鼻をつまみ口から口へ息を吹き込む。

口から鼻への方法
 あごを持ち上げた手で口を軽く閉じさせ、救助者は広く口を開けて

 仮死者の鼻孔に息を吹き込む。

ニールセン法
 仮死者を腹ばいにして、救助者の体重をかける方法。

シルベスター法改良型
 仮死者を仰向けにして寝かせ反動をつけないように静かに腕の曲げと

 引き上げを繰り返す方法。
 

体温の測定法
 子どもの動きは活発で新陳代謝もさかんであるため普段の体温も大人

 よりやや高めである。

 体温計には水銀体温計と電子体温計があり、測定部位により

 口腔検温、肛門検温、腋蕎検温がある。乳児には肛門検温がよいが

 一般的には腋蕎で測定している。

脈拍の測定法
 安静時か睡眠中に測定する(泣いた後や食事、運動直後はさける)

 手首の内側に、人差し指、中指、薬指の3本を軽くあてて1分間測定

 する。リズムや強さも観察する。
  


○子どもはけいれんを起こしやすく、理由も様々である。

 よく起こるのは熱性けいれんで6ケ月異常の乳幼児に起こりやすく

 発熱時、特に体温が上昇し始めた時期に起こりやすい。
 
 けいれんが起こった場合は持続時間、回数、意識の有無などを

 確認し、分泌物を誤って吸い込み窒息することのないように体位を

 変えるようにする。

 衣服をゆるめ静かに休ませる。けいれんが治まっているときに水分を

 適宜与える。

 注意深い観察て冷静な判断が必要である。

 

○コクサッキーウイルスによる上気道の感染症。潜伏期間は3〜6日。

 手のひらや足の裏、肘などに水疱が出来る感染症。発熱は2日ほどで

 おさまる。 乳幼児に多くみられ、おもに夏に流行する。

 3〜5ミリ程度の水疱が多いが時には細い発疹の事もあり、口の中に
 
 口内炎が出来る場合もある。 ウィルスの種類によっては髄膜炎を

 合併する事もあり注意が必要である。

 特別な治療法はなく7〜10日で自然治癒する。