精神保健

反社会的問題行動
 
 主に社会的規範に反する行動。乱暴、盗み、暴力など。

非社会的問題行動

 対人的な接触を避けようとする行動。

 内気、緘黙、登校拒否など。

緘黙症

 正常な言語能力があるにもかかわらず、全生活場面、あるいは一部の

 生活場面で沈黙し、それが持続すること。

 部分緘黙はある特定の場所や人の前では黙ってしまうという症状で

 いつも黙ってしまう全緘黙よりも圧倒的に多い。

 

○子どもの日常的な習慣性の行動問題の中で、神経的な要因が

 関係していると考えられもの。不安、葛藤、欲求不満などが言語化される

 よりも身体的行動として表現される。

 多くの症状があげられる。

 ・チック  ・爪かみ  ・指しゃぶり  ・夜尿  ・頻尿

 ・夜驚  

 対応としては厳しく叱ったり罰したりすることは避け、できるだけ気持ち

 をリラックスさせて他のことに注意を反らせることが望ましい。
神経症

 心理的な原因によって生ずる機能障害。心身の両面にわたって現れること

 が多く性格が過敏な人に多い。

   ・不安神経症  ・強迫神経症  ・恐怖神経症
   
   ・心気症    ・離人症    ・対人恐怖症
   
   ・ヒステリー など。

心身症

 心理的な原因によって身体的な障害をあらわすこと。

 子どもは心身ともに未熟であるために心身症になりやすい。

 体の部分によって様々な症状が現れる。

  嘔吐、円形脱毛症、チック、腹痛、食欲不振、夜尿 など。
 



精神分裂症

 内因性精神病。思春期に発症することが多く大人では代表的な精神病。

 幻覚、妄想、衝動行動などの症状が現れる。

 子どもの場合は引きこもりや孤立、感情疎通の欠如、意欲の減退など。

 治療は抗精神薬の投与、心理療法、作業療法など。

躁うつ病

 内因性精神病。発病は青年期以降が主であるが最近では子どものうつ病

 も増えてきている。

 気分が高揚する「そう状態」と重く沈む「うつ状態」が交互に現れる。

 一定期間を過ぎると自然に治癒する傾向が多いが周期的に繰り返す

 傾向も強い。抗うつ剤や抗躁剤などの薬物による治療が行われる。
言語発達遅滞の主な原因

 ・聴覚障害

 ・知能障害・・全般的な発達の遅れに伴って言語発達も遅滞

 ・構音障害・・音声を出すのが困難な場合

 ・言語中枢障害・・脳の障害による失語症

 ・対人関係障害・・自閉的傾向がある場合

吃音

 言語の流暢さに欠けるためにコミュニケーションに問題がみられる

 言語障害。語音のひきのばしや初頭語の反復など。

 原因ははっきりと解明されていないが無理に治そうとしなおい事が

 大切である。また行動療法や遊戯療法などの治療も行われる。
点頭てんかん

 生後4ケ月〜1歳までの間におこりやすい。突然瞬間的に上肢を

 屈曲し、下肢も屈曲させる発作が起こり数秒間隔で連続して現れる。

レノックス症候群

 幼児期におこりやすく硬直発作や脱力発作を繰り返す。

 
 てんかんの診断には脳波検査が重視されている。

 治療は長期にわたる抗てんかん剤の投与が中心となる。
脳性まひ 

 生後2年までに発症。受胎から新生児期までの間に生じた脳の障害に

 よっておこる、永続的なしかし変化しうる運動と姿勢の異常。

 痙直型、アテトーゼ型がある。機能訓練や筋弛緩剤を投与する事もある。

てんかん

 脳の神経細胞の突発的な過剰放電のためにけいれん、意識障害、行動異常

 などが発作的、反復的に生じるものである。

 ・単純部分発作 

  運動症状(身体の一部をピクピクさせたりひきつったりする)や

  感覚症状(急に見えなくなったり聞こえなくなる)などがある。

 ・複雑部分発作

  意識混濁のみのものと自動症(急に走り出す、服をぬぐ、ぼんやり

  する)などがある。
○自閉症の最初の報告はカナーによってされる。

 発症は3歳以前の乳幼児期であり主な症状として、

 ・言語障害(言葉の遅れ、反響言語など)

 ・対人関係の障害(眼差しがあわない、共同遊びができない)

 ・同一性の保持(奇妙なものへの執着)などがあげられる。
 
 治療は対人関係の技能や社会生活能力を高めるために遊戯療法や行動慮法など

 が効果的と考えられる。

 原因は養育環境よりも脳の器質的異常が原因と考えられている。

 アスペルガー症候群は軽度の自閉症とされ、自閉症よりも言語障害が

 軽い。
○発達途上において何らかの障害が原因となり、知能や社会の適応に

 困難をきたす発達障害。
 
 ・フェニルケトン尿症
  
  染色体の異常によるタンパク質の代謝障害。知能低下や色素欠乏

  などの症状が現れる。早期発見で知能低下を防ぐ対応が可能。

 ・ダウン症

  染色体異常(21番目の染色体が1個多い)による疾患。

  特有の顔立ち、身体的特徴をもち知能障害を伴う。


○性格検査

 質問紙法・・Y−G性格検査(小2〜成人)

        幼児児童性格検査(幼児〜小6の親)

 投影法(プロジェクト法)

  テストの本当の意図を知らせないであいまいな刺激や素材を与えて

  自由な反応を得ながらその人の行動と特徴や意味を見ていく方法。

   ・TAT(絵画統覚検査)小4〜成人

    人物の登場する意味ありげな場面の絵を見せて物語を作らす

   ・CAT(幼児・児童 絵画統覚検査)

    TATの子ども向け。登場するのが動物になている

   ・ロールシャッハテスト

    インクブロックの図版を見せてどのように見えるか尋ねる。

   ・PFスタディ(絵画欲求不満検査)
    24コマのマンガがありそれぞれのコマに登場人物のセリフを
    記入する。

 作業検査法
   
   ・内田クレペリン精神検査